西森 太郎(卒業生|独立行政法人 国立病院機構 箱根病院)
患者様自身に焦点を当てられる作業療法士が必要
私は、神経・筋疾患を中心とした神経内科の病院で作業療法士として働いています。患者様の年齢、疾患は様々で、ALS(※1)などの神経難病の方もいらっしゃいます。進行性の疾患の方にどのような作業療法を提供できるか日々奮闘しながらの毎日ですが、疾患ではなく、その人自身に焦点を当てられる作業療法士がより必要とされる領域だと強く感じています。その人に合った自助具を作成したり、環境面でその人にあった動作など生活場面で困ることのないように、機能が低下しても動作が自立できるよう工夫しています。
コミュニケーションエイド(※2)にも積極的にかかわっているおかげで電子機器にも多少詳しくなりました。「今」に満足することなく、常に作業療法士として積極的に最新の情報を入手し、それらを患者様方に還元できるよう頑張っていきたいと思います。
※1:ALS...筋委縮性側索硬化症
※2:コミュニケーションエイド...障害を持った方が、コミュニケーションをとるために使う福祉機器
(2014年度卒業/2016年インタビュー)