1身体障害
病気や怪我によって、主に体の機能が低下した方に対して、回復の手助けをしますが、障害を持ちながらでも活動が行えるように環境に対してもアプローチしてゆきます。
<症例>
脳卒中/脊椎損傷/リウマチ/骨折などの外傷 など
<主な職場>
病院/リハビリテーションセンター など
作業療法士は医療職の一つでもあります。
医師や看護師、他のリハビリテーション専門職の方々とも情報交換しながら働きます。
最近では、職域(働く領域)も増えてきたので保健師さんや行政の方、小学校の先生や企業の方々とも情報交換をしながら、「生活する」「学ぶ」「仕事する」、ときには「遊ぶ」際の困りごとについて一緒に考え再びその目的とする、価値とする「こと」ができるようにサポートしていくのです。
活動領域については以下のとおりです。
病気や怪我によって、主に体の機能が低下した方に対して、回復の手助けをしますが、障害を持ちながらでも活動が行えるように環境に対してもアプローチしてゆきます。
<主な職場>
病院/リハビリテーションセンター など
精神障害は様々な不調をきっかけに生まれます。そのために日常生活が送りにくくなった方に対して、生きがいや日々の楽しみの再獲得を作業を通して支援します。
<主な職場>
精神科病院/通所リハビリテーション施設 など
歳を重ねていくと体の衰えや認知症が気になるところです。「出来ていること」を当たり前に、そしてより価値あるものとして周囲と共有できるよう支援していきます。
<主な職場>
療養型医療施設/介護老人保健施設 など
子どもの成長ペースにあわせて、運動、学習、生活技能を獲得していくことも作業療法士の役割です。
<主な職場>
療育施設/児童福祉施設/小児科のある病院 など
作業療法士になるには、厚生労働大臣の指定する養成校(専門学校や大学等)で3年以上学んで作業療法士の国家試験受験資格を取得した上で、国家試験に合格することが必要です。
厚生労働大臣または文部科学大臣が指定する作業療法士養成施設(3年以上)を卒業し、国家試験受験資格を得なければなりません。
本校教員による「お仕事コラム」です。進路選択の参考に、ぜひご一読ください!
私は作業療法士になって2~3年目のころ、一人の女性(Aさん)の担当になりました。Aさんは脳の病気で右の手足に麻痺が残り、特に利き手である右手の麻痺が重度でした。Aさんは入院するまで革細工教室の先生をしており、退院後も続けたいという希望を強く持っておられました。Aさんは必死にリハビリを頑張りましたが右手の回復は思わしくなく、両手を使わざるを得ない革細工の作品作りは難しい状態でした。そこで、Aさんとのリハビリでは私が生徒役となり、Aさんが実演をしなくても指導できるよう方法などを工夫しながら革細工を行っていきました。
退院後、Aさんは今でも革細工教室の先生を続けておられます。毎年生徒さんたちの展覧会を開き、その招待状が届きます。展覧会に行き、Aさんの活き活きとした表情を見るたびに、作業療法士という仕事を選んで良かったと感じています。
資格制度の詳しいことなど、ご質問は本校までお問い合わせください。また、新しい情報が入りましたらウエブサイト上で適宜発信したいと思います。