木下 剛(卒業生|済生会横浜市東部病院 勤務)
急性期病院で高まるリハの重要性
急性期病院で作業療法士として働いています。働き始めて10年以上になりますが仕事は医療現場が中心です。
回復期病院での仕事のイメージが強いリハ(リハビリテーション)ですが、近年、急性期病院でもリハの重要性は高まっています。臥床状態(※1)の長期化による機能低下を予防するため、医師の指示のもと、可能な限り早朝に治療を実施しています。また、救命救急病棟や集中治療室では、医師や看護師としっかり連携をとることが重要です。回復の中で見せる患者さんの笑顔は、この上ない喜びであり、この仕事のやりがいです。
作業療法士として常に心がけていることは、患者さんのこれまでの人生にも目を向けるということです。どのような生活をしてきたのか?ご家族は?仕事は?家庭内の役割は?趣味は?
...そして、その人らしい人生が再獲得できるよう、これからも作業療法士としてかかわっていきたいと願っています。
※1:臥床状態(がしょうじょうたい)とは、寝たきりの状態のこと
(2005年度卒業/2015年インタビュー)