失語症の方と会話しました!
2014年06月09日
6月5日に介護福祉科で行われた「いのち特別演習Ⅰ」で、失語症の患者さんにグループで来ていただきました。ST(言語聴覚士)の先生が指導者となっている友の会の皆様です。
失語症と言ってもその原因や現れ方は様々です。ただ一点、言語に不自由なところがあるという点でだけ共通です。何らかの理由で言葉(単語など)を理解できない、話すことが上手くできなくなる、器官の麻痺などで発音発声に症状が出る構音(こうおん)障害、高次脳機能障害から来るコミュニケーション障害などが代表的なものですが、これ以外の原因や、また障害の出る部分も嚥下など周辺に広がるケースなどもあります。
また、失語症の方は、難聴の方とも共通しているのですが一件障害があるように見えないという点も実は難しいところです。店員などに注文したり、あるいは誰かに道を聞くときの話し方が独特なので余計に注目を浴びてしまうなど悩みは尽きる事がありません。
本校の学生たちに対しては毎年本当に温かく接して下さいます。学生が馴れ馴れしくなり過ぎるきらいもありますが、大きな心で包んで下さり、「辛いんだよ」と言うお言葉も、真実であることに間違いはないのですが、そこには切羽詰まった切実さがほとんど有りません。一種の悟りの境地からのメッセージとでも言うのでしょうか。
これからもご指導おねがいします!