世界作業療法士連盟(WFOT)大会
今回は本校専任教員の田中勇次郎先生(実は東京都作業療法士会の会長でもあり!)が書いた「来週から始まる世界作業療法士連盟(WFOT)大会」に関しての記事です。
勉強にもなるので最後まで読んでくださいね~!
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WFOT はWorld Federation of Occupational Therapy の略で、1952年に発足し、2012年時点での加盟国数は73カ国になります。日本は1972年に加盟しています。
その役割は以下の3点です。
1.世界組織として、加盟国の作業療法の社会的地位・知名度を上げ、政策への後ろ盾となる。
2.作業療法養成教育の最低基準を提示することで、世界の作業療法士の質の均一化を目指す。
3.世界中の作業療法の情報・技術を共有するネットワークを作る。
6月18日(水)~21日(土)の期間、パシフィコ横浜で第16回WFOT大会が第48回日本作業療法学会を兼ねてWFOT2014大会として開催されます。WFOT大会はWFOTの活動のハイライト的な位置づけとして、4年に1回開催されます。日本での開催は初めてであり、アジアにとっても初めてのことになります。
日本の作業療法士の歴史を遡ると、1966年に理学療法士及び作業療法士法が施行され、第1回目の国家試験が実施されて国産の作業療法士が誕生しました。それから48年経過し2014年4月1日現在で有資格者が65.935名になり、米国に次ぐ世界第2位の数になりました。
作業療法の先進国である欧米が時間をかけて築き上げてきたことを、日本は短期間に取り入れ作業療法士を急増させたことによる歪みも生じていることは否めません。
この経験を同様の経過をたどろうとする諸外国とりわけアジア諸国に伝達する役割があると考えます。
大会開催のセレモニーには皇室の御臨席も予定されており、一般の方に作業療法を認識して頂く有効な機会となることは間違いありません。
学生ボランティアとして参加する学生さん方は、会場でその雰囲気に触れることができますが、その他の学生さんも1日5,000円の学生参加枠がありますので、是非参加してみて下さい。世界の作業療法の現状を知るよい機会です。本校からはボランティアとして30名ほどの学生が参加させていただく予定です。
終わりに、当校はWFOTの認定校であることを付け加えさせて頂きます。
田中勇次郎 先生 (会場で見かけたら声をかけてね!)