すべては必然!
2016年03月22日
はからずも教員になり、3年目が終了する今月末で退職させて頂くことになりました。
これまで外部講師として大学や専門学校で学生さんに講義したことはありましたが、教員の職に就くことは初めてでしたので、専門学校における作業療法士養成校の現状を深く知ることができ、とても良い経験になりました。
この様な機会を与えて下さった東京YMCA学院に感謝いたします。
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「はからずも」と書き出しにしたのは、教員になるつもりは全くなかったからです。
現役時分に、いくつかの大学や専門学校から誘いがあったのですが、全て断りました。それが、この学校の事情で教員を引き受けることになったことは偶然と言えます。
誘いがあった時に教員をしていたら別の人生を歩んでおり、ここに来ることも無く、今年の卒業生の皆さんや1年生2年生の皆さんとも知り合うことは無かったでしょう。
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誰にでもこのように感じることはあると思います。そして、自分は生かされている存在と考えれば、偶然と思えることも実は必然だったのではないかと感じます。
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作業療法士の仕事においても、役割として重要なことは、患者さん自身が「障害を持ちながら生きることが、自分にとって必然だった」と言える心境になれるよう支援することだと思います。
今年の国家試験に落ちた方も、「不合格だったことは、自分にとって必然だった」と思えばよいだけです。
気落ちする必要はありません。
では皆さん、また何時かどこかでお会いできることを楽しみにしています。
さようなら。(作業療法学科 田中勇次郎 )