発達障害作業療法治療学Ⅰ授業紹介です!
2021年06月10日
作業療法学科2年生の発達障害作業療法治療学Ⅰの授業の紹介です。
私達人間は本来産まれてから周囲の様々な感覚刺激を感じ取り、それが脳の成長に役立っています。たくさんの感覚刺激を受け取ることで、物事を認識したり、それを実際に操作したり、、といった子供としての成長につながるのです。
しかし、その感覚の受け取りや、発達に障害のあるお子さんにとっては入力された感覚が不快なものになったり、積極的にその感覚を入力しようとする行動(=遊びのことです)に至れず、運動や認知発達が妨げられることになります。
ですので、私達作業療法士はその感覚を意図的に入力出来るような環境づくり、遊び方をお子さんに提供し、発達を促進するように関わります。
今回はその授業の中で、学生達に感覚刺激を意識した遊びブースを作り、体験してもらいました。3~4歳の子供にとって楽しめるような設定で、ゲーム制があったりストーリーがあることでその活動に夢中になれるよう考えてもらいました。
このような遊びを提供するには人体の構造や感覚器のつくり、人間発達がどのようにされているか、脳や筋肉、神経の構造やその生理に関してを学んだ上で考えるので、学生からは「難しかった」という意見が多かったです。
作業療法士はそのお子さんの障害特性からそれらが生活に及ぼす問題点を考え、様々な治療意図をもって活動を提供します。その準備した活動で、お子さんが思いっきり楽しんで遊んでくれれば、本望だよね、という事を学生に伝えました。
当校では少人数だからこそ、演習や実技を多く用いた授業を実践出来ています。
興味のある方は是非とも授業見学などでいらして下さい!
発達担当 教員M