パラスポーツの授業
先日、作業療法学科2年生がパラスポーツの授業を行いました!
当校から歩いて1分程度のところにある東京都多摩障害者スポーツセンター様にご協力をいただきました。
障がいを持っている方専用のスポーツセンターは全国に30施設程しかありません。(東京にも2つしかありません)
今回は、パラスポーツ指導員の資格をもつ作業療法学科の教員、竹本引率のもとスポーツセンターのスタッフ様主導で"パラスポーツについての講義""施設紹介""パラスポーツ体験(ボッチャ・車いすバスケ)をさせていただきました。
①サウンドテーブルテニス(STT)
空間にあるボールを打つことが困難な視覚障がいの方のために考案されたものです。
金属球が入ったボールを使用して、耳を澄ませながらネットの下を転がるボールの音を頼りにする競技です。
②ボッチャ
重度障がい者のために考案されたパラリンピック独自の競技です。
赤と青のボールを白いジャックボールにどれだけ近づけられるかを競います。
ランプと呼ばれる用具も体験させていただきました。
「利き手が使えなかったら?」「立位がとれなかったら?」「話せない人とはどうコミュニケーションをとる?」など、さまざま状況でどうしたら良いかを積極的に意見を出し合いました。
③車いすバスケ/ツインバスケ
競技用の動きやすく軽くて丈夫な車いすに乗ってプレーをします。普通の車いすと違ってブレーキがないため、タイヤを握って止めるなどの特徴があります。通常のバスケと異なり「ダブルドリブル」がない、「トラベリング」は車いすのタイヤを3回漕ぐと適応になるなど違いがあります。
普段、運動が得意な学生たちも車いすに座りながらプレーをするとゴールが遠く、ドリブルもしづらく四苦八苦していました。
ツインバスケとは、上肢にも障がいがある方でも参加できるように正規のゴール(3.05m)と低いゴール(1.2m)の2つを用意しルールも工夫して行います。
学生たちには、車いすバスケの体験をしてもらったあとにツインバスケのルールでゲームを行いました。
体験授業終了後、学生からは
「パラスポーツだからあまり動かないと思ったけど、意外に体を動かすことができて楽しかった!」
「それぞれ違う障害をもっている方でも交流して楽しむことができるとわかった。」
「もっと多くの人にパラスポーツを体験してその楽しさを知って欲しい!」
などの感想がありました。
2年前の国家試験にはパラスポーツに関する問題が出題されました。
現在、作業療法士が「スポーツ」に携わることも求められています。
今後も東京都多摩障害者スポーツセンター様と協力をして、授業を行っていく予定です!(記:T)