公開講座を行ないました(IOTがもたらす介護)
「介護現場でのIOTの活用事例とこれから」と題して、公開講座を行ないました。
コニカミノルタ株式会社様のシステムを使わせて頂き、IOT ( Internet Of Things : 物のインターネット) の発達とビッグデータの活用、AIの導入などによってどのように介護現場が変わってゆくのかについて学ぶ機会を得ました。
(例)
ナースコールを受け、従来なら一旦居室に行って状況把握してから対応していた
→ 2往復してから対応になる
システム活用によって利用者と居室の状態を確認して対応準備を整えて居室へ
→ 初めから対応できるので、介護に掛ける時間を長くゆったりと
(例)
利用者Aさんの睡眠が浅かったようだ(居室のセンサー)
Aさんは睡眠が十分でない時に転倒することがある(蓄積されたAさんに関する情報)
↓
全ての職員に対して『本日Aさんの転倒に注意/睡眠不十分』のアラートが届く
(例)
Bさんの歩行速度がここ数日遅くなって来ている(センサーによる)
歩行リハビリの必要性が高まってきた & 歩行中の転倒の危険性あり
↓
リハビリスタッフとの連携、および歩行中の見守りを漏れがないように職員間連携する
リハビリの効果と歩行速度および安定歩行の状況(センサーによる)で判断できる
その他、認知症の方などの不穏を表情の変化(センサーによる)から事前に察知して感情爆発を「事前に回避」できる、などの様々な可能性が語られています。
これまでのソサエティ4には「情報化社会」と言う言葉が付けられていますが、今起きつつあるソサエティ5の社会にはまだ適切な日本語があてられていません。どのようなイノベーションが起きるのか予測できないからです。今回の公開講座ではそのほんの一端をご紹介したに過ぎません。これからの介護福祉士はIOTを使いこなしながら仕事をしてゆくことが当たり前になるのでしょう。同様にリハビリテーションをはじめ、医療分野にもこのイノベーションは起きてきます。
学生たちもこのような学びは必須のものであると本校は考えています。